頭痛や腹痛、だるさなどをあとから振り返ろうとしても、「いつからだったか」「どのくらいつらかったか」まで正確に思い出すのは難しいものです。
いつも持ち歩いているiPhoneを使えば、症状が出たときに短く記録できます。特別な道具を用意する必要はありません。
この記事では、iPhoneの標準メモ、Appleのヘルスケア、症状記録専用アプリを使う3つの方法と、それぞれに向いている使い方を紹介します。
iPhoneで症状を記録する3つの方法
1. 標準の「メモ」アプリに書く
もっとも手軽なのは、iPhoneに最初から入っている「メモ」アプリを使う方法です。
症状ごと、または日付ごとにメモを作り、次のように入力します。
9月7日 15:30
右側のこめかみがズキズキする
つらさ 3/5
30分ほど続いた
休憩したら少し楽になった
Appleの「メモ」では、文章に加えてチェックリスト、写真、スケッチなども保存できます。
自由に書ける一方、記録が増えると、同じ症状だけを探したり、つらさの変化を比べたりするのに時間がかかります。
- まずは今日から記録を始めたい
- 決まった形式を使わず自由に書きたい
- 記録する項目が少ない
2. 「ヘルスケア」アプリに記録する
iPhoneの「ヘルスケア」アプリには、歩数や睡眠、心拍数、服薬など、さまざまなヘルスケアデータをまとめられます。
対応する項目は手動で追加でき、Apple Watchやほかの対応アプリから取得したデータも確認できます。
運動や睡眠などを含めて、健康に関する情報を一か所で確認したい場合に便利です。
ただし、「体のどの位置につらさがあったか」「その症状にどんな対処をしたか」といった、自分専用の記録を細かく残したい場合は、目的に合う専用アプリを組み合わせる方法があります。
- 歩数や睡眠などもまとめて確認したい
- Apple Watchや対応アプリも利用している
- iPhoneに健康情報を集約したい
3. 症状記録専用アプリを使う
痛みやだるさなどを継続して記録するなら、症状記録専用アプリが便利です。
専用アプリでは、日時、症状の種類、つらさなどの入力項目があらかじめ用意されています。
毎回同じ形式で残せるため、日による変化や、同じ症状の経過を振り返りやすくなります。
アプリを選ぶときは、次の点を確認してみましょう。
- 症状が出た場所を記録できるか
- つらさを同じ基準で記録できるか
- 対処した内容と結果をあとから追加できるか
- 同じ症状をまとめて振り返れるか
- 入力項目を自分に合わせて変更できるか
- 記録に時間がかかりすぎないか
- 同じ症状を繰り返し記録したい
- 痛みなどが出た場所も残したい
- 過去の経過を時系列で見返したい
症状を記録するときの基本項目
最初から詳しく書こうとすると、記録そのものが負担になってしまいます。まずは次の4項目だけで構いません。
- 症状が出た日時
- 症状が出た場所
- 症状の種類
- つらさ
余裕があるときに、継続時間・そのときの状況・行った対処・対処後の変化を追加します。
診察に向けて記録する項目を詳しく確認したい場合は、病院で症状をうまく伝えるメモの書き方も参考にしてください。
記録を続けやすくする5つのコツ
1. 最初の記録は短くする
症状が出たときは、日時、症状、つらさだけを先に残します。長い文章は必要ありません。
2. つらさの基準を決める
毎回同じ段階で記録すると、以前と比べやすくなります。「1は少し気になる」「5は普段の行動を続けるのが難しい」など、自分なりの目安を決めます。
3. 対処と結果を分けて残す
「横になった」「処方された薬を服用した」などの行動と、「楽になった」「変わらなかった」などの結果を分けて記録します。
4. 原因を断定しない
原因を推測するより、「睡眠時間が短かった」「食事のあとだった」「運動中だった」など、確認できる状況を残します。
5. 毎日ではなく、必要なときに記録する
毎日続けることを目標にする必要はありません。症状が出たとき、状態が変わったとき、対処をしたあとなど、自分に必要なタイミングで記録します。
「症状メモ」でiPhoneから記録する手順
iPhoneアプリ「症状メモ」では、体の場所または症状の種類から記録を始められます。
方法1:ボディマップから記録する
体の前面・背面を切り替え、調子の悪い場所をタップします。選択した場所に印が付くため、文章で説明しにくい位置も視覚的に残せます。

続いて症状の種類とつらさを選び、記録を保存します。継続時間やメモなどは必要に応じて追加できます。
方法2:症状から記録する
場所を選ぶ必要がない場合は、症状の種類から記録できます。症状や原因の候補は、自分がよく使う内容に合わせてカスタマイズできます。

対処と結果をあとから追加する
症状を保存したあとに、行った対処と結果を追加できます。
最初の記録を短く済ませ、落ち着いてから続きを入力できます。
同じ症状を「カルテ」にまとめる
繰り返している症状は、過去の記録からカルテを作成してまとめられます。
次に同じ症状が出たときは、そのカルテに記録を追加できます。
記録が別々のメモに埋もれず、最初の記録から最近の記録までを時系列で確認できます。

Siriを使って音声で記録する
手を離せないときや、痛みなどでアプリを開くのがつらいときは、Siriを呼び出して音声で記録することもできます。
「症状メモ」では、例えば次のように話しかけて記録できます。
症状メモに頭痛を記録
症状メモにレベル2の頭痛を記録
頭痛で苦しんでいるときって、スマホの画面を見るのがつらいですよね。
そんなとき、とりあえず音声で記録だけしておいて、後から詳細を登録するってようにすると便利ですし忘れにくいですよ。
ヘルスケアのデータと一緒に振り返る
「症状メモ」をAppleヘルスケアと連携すると、睡眠時間、歩数、安静時心拍数などと症状記録を並べて振り返ることができます。
例えば、「症状があった日」と「症状がなかった日」の生活データを比較することで、自分の記録を整理する材料になります。
ヘルスケアデータへのアクセスは、iPhoneの設定から変更できます。
自分に合った方法で、まず1件記録する
短期間の記録なら標準のメモ、歩数や睡眠などの確認にはヘルスケア、症状の場所や対処後の変化まで継続して残すなら専用アプリが向いています。
大切なのは、最初から完璧な記録を作ることではありません。まずは、今気になっている症状を1件だけ記録してみましょう。
よくある質問
- iPhoneのメモだけでも症状を記録できますか?
-
はい。短期間の記録や自由な文章を残したい場合は、標準のメモアプリでも始められます。同じ症状を繰り返し記録して比較したい場合は、入力項目が揃っている専用アプリを使うと整理しやすくなります。
- 症状がない日も記録したほうがよいですか?
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必ずしも毎日記録する必要はありません。振り返りの目的によっては症状がない日の記録も参考になりますが、まずは症状が出たときだけでも構いません。
- 記録した内容から原因を判断できますか?
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記録は体調の経過を整理する材料ですが、それだけで原因を断定することはできません。気になる症状がある場合は、記録を参考にしながら医療機関へ相談してください。


