きつねちゃん伝えたいことをメモしてきたけど、先生に見せてもいいのかな・・・
そんな迷い、ありませんか?
診察の時間は限られていて、緊張すると伝えたかったことを忘れてしまいがちです。そんなときに頼りになるのが、事前に伝えたいことをまとめた受診メモです。
受診メモは、いつも持ち歩いているスマホで作っておくと、症状の記録から経過をまとめたり、聞きたいことを書き足したりしやすくなります。この記事では、受診メモに書いておきたいこと、iPhoneアプリ「症状メモ」で受診メモを作る手順、診察室で見せるコツを紹介します。
この記事は、診察で症状を伝えるための準備の方法を紹介するものです。診断や治療の代わりになるものではありません。急な強い症状や、いつもと明らかに異なる症状がある場合は、メモの準備よりも医療機関への相談を優先してください。
この記事の要点
- 受診メモは、診察で伝えたいこと・聞きたいことを事前にまとめたメモです。見せながら話してかまいません。
- 書いておきたいのは、最初に伝える1文・経過・試したことと結果・服用中の薬・聞きたいことの5つです。
- スマホで作ると、症状の記録から経過をそのまま入れられ、あとから編集・追記もしやすくなります。
- 「症状メモ」では、期間・症状・カルテで記録を選ぶと、概要と記録ごとの内容がメモに入ります。
- 診察室では、最初の1文を自分で伝え、詳しい経過は画面を見せるとスムーズです。
受診メモとは?
受診メモは、病院で診察を受ける前に、医師に伝えたいことや聞きたいことをまとめておくメモです。
症状は、病院に着いたときには弱くなっていたり、日によって場所やつらさが変わったりします。済生会も、症状の正確な場所や性質、時間による変化などを医師に伝えることを案内しています。群馬県も、いつから、どこに、どのような症状が出たのか、診察までの変化を時系列で整理しておくことを勧めています。
受診メモは、こうした情報を診察の前に整理しておくためのものです。
病院でメモを見せてもいい?
受診メモは、見ながら話したり、医師に見せたりしてかまいません。独立行政法人環境再生保全機構も、緊張してうまく話せない場合に、事前にメモを用意して受診することを紹介しています。
ただし、長い文章をそのまま渡して読んでもらうより、要点を自分の言葉で伝え、必要に応じてメモを見せるほうが、限られた時間を有効に使えます。
- まず、最初に伝える1文を自分の口で伝える
- 経過や回数など細かい内容は、メモを見せながら補う
- 最後に、聞きたいことをメモを見ながら確認する
受診メモに書いておきたい5つのこと
1. 最初に伝える1文
「いつから・どこが・どんなふうに・どのくらい」を1文にまとめます。
「3週間前から、右のこめかみがズキズキして、週に2〜3回、1時間ほど続きます」
この1文があると、診察の最初で状況が伝わり、そのあとの質問もスムーズになります。
2. 経過
症状が出た日時、つらさ、続いた時間などを、日付順に並べます。回数やつらさが以前と比べてどう変わったかも書いておくと伝わりやすくなります。
3. 試したことと結果
休憩した、横になった、温めた、薬を飲んだなど、実際に行ったことと、その後の変化(改善した・変わらなかった・悪化した)を書きます。
4. 服用中の薬
飲んでいる薬や、症状が出たときに飲んだ薬を書いておきます。お薬手帳がある場合は、あわせて持参しましょう。
5. 聞きたいこと
「薬を飲むタイミング」「日常生活で気を付けること」など、聞きたいことを優先順に書きます。診察の終わりに「何か質問はありますか」と聞かれたときに慌てません。
紙やメモアプリで使える書き方の例(テンプレート)は、病院で症状をうまく伝えるメモの書き方で紹介しています。
受診メモは紙とスマホ、どちらで作る?
受診メモは紙でも作れますが、スマホで作ると次のような良さがあります。
| 紙のメモ | スマホの受診メモ | |
|---|---|---|
| 経過を書く | 記録を見ながら書き写す | 記録アプリからそのまま入れられる |
| 書き直し | 書き直しが手間 | 何度でも編集できる |
| 持ち歩き | 忘れることがある | いつも持っているスマホに入っている |
| 家族と共有 | 写真を撮って送る | コピーや共有ですぐ送れる |
| 診察室で | そのまま見せる・渡す | 画面を見せる |
特に、症状を日頃から記録している場合は、その記録から経過をまとめられるのがスマホの大きな利点です。症状の記録の付け方は、iPhoneで症状を記録する方法で紹介しています。
「症状メモ」で受診メモを作る手順
iPhoneアプリ「症状メモ」の受診メモでは、日頃の症状の記録を選んで、診察で見せるメモにまとめられます。受診メモは無料で使えます。
メモの作り方から診察での見せ方まで、実際の画面で操作を紹介した動画(約3分30秒)もあります。
1. 受診メモタブでメモを作成する
画面下の「受診メモ」タブを開き、右上の「+」(メモを作成)をタップします。タイトルは「10/20 内科(頭痛の相談)」のように付けておくと、あとで探しやすくなります。未入力の場合は作成日時がタイトルになります。
▶ 動画で見る:メモを作る(0:22〜)


2. 「症状の記録を追加」で、伝えたい記録を選ぶ
メモの編集画面で「症状の記録を追加」をタップし、メモに入れたい記録を選びます。
絞り込みでは、期間(直近7日・14日・30日・90日、全期間、任意の期間)、症状、カルテを指定できます。同じ症状の記録をカルテにまとめておけば、カルテを選ぶだけでその症状の記録をまとめて選べます。


カルテの作り方は、自分のカルテをアプリで作る方法で紹介しています。
▶ 動画で見る:記録を選ぶ(期間・症状・カルテで絞り込み)(0:40〜)
3. メモに入れる項目を選ぶ
「メモに追加」をタップすると、メモに入れる項目を選ぶ画面が開きます。概要・つらさ・部位・続いた時間・体温・きっかけ・対処と結果・メモ・写真から、必要なものを選びます。日時と症状名は常に入ります。写真は本文には入らず、メモの上にサムネイルで表示されます。
プレビューで、メモに入る文面を確認してから追加できます。選んだ項目は次回も引き継がれます。
▶ 動画で見る:メモに入れる項目を選ぶ(1:11〜)


4. テキストで追加して、自分の言葉で整える
テキスト形式で追加すると、メモの本文に【概要】(期間と、症状ごとの回数・つらさの平均と最大)と、【症状の記録】(記録ごとの日時・つらさ・部位・対処と結果など)が入ります。


追加したあとも本文は自由に編集できます。要点だけ残したり、最初に伝える1文を先頭に書いたりして、自分の言葉で整えましょう。入力内容は自動で保存されます。
▶ 動画で見る:テキスト形式で追加する(1:40〜)
5. カードとして添付する方法もある
「テキスト形式で追加」をオフにすると、記録を本文の上にカードとして添付できます。カードには記録の最新の内容が表示され、タップすると記録の詳細を開けます。
記録に写真を添付している場合は、カードにサムネイルで表示され、タップで拡大できます。湿疹や腫れなど、見た目の変化を医師に見せたいときに便利です。
▶ 動画で見る:カード形式で添付する(2:04〜)


6. 聞きたいことを書き足す
最後に、本文に「聞きたいこと」を書き足します。メモはコピーや共有もできるので、家族に送って一緒に確認することもできます。
▶ 動画で見る:聞きたいことを書き足す(2:27〜)
メモにまとめる前に「症状のまとめ」で傾向を確認する
受診メモタブ上部の切り替えで「症状のまとめ」を開くと、期間と症状または部位で絞り込んで、症状の頻度・つらさ・部位、対処の結果、きっかけ、日付順のタイムラインを一覧で確認できます。


全体を見て「どの症状を相談するか」を決めてから、受診メモに記録を追加すると、伝えたいことを絞り込みやすくなります。
▶ 動画で見る:症状のまとめ(2:57〜)
診察室でスマホの受診メモを見せるコツ
- 待合室でメモを開いておく:呼ばれてから探さずに済みます。
- 最初の1文は自分で伝える:画面を見せる前に、一番困っていることを口で伝えます。
- 経過は画面を見せながら補う:回数や日付は、読み上げるより見てもらうほうが正確です。
- 聞きたいことは最後に確認する:メモの末尾を見ながら、聞き忘れがないか確かめます。
- 言われたことを書き足す:診察で言われたことや次の受診日を、同じメモに追記しておくと次回の準備になります。
▶ 動画で見る:診察で見せる・コピー・共有(2:41〜)
家族の受診にも使える
「症状メモ」は記録する人を分けて管理でき、受診メモも人ごとに作れます。子どもや家族の受診に付き添うときも、その人の記録から受診メモを用意できます。
本人がうまく話せない場合は、周りから見て分かったこと(食欲、機嫌、体温など)を記録しておくと、受診メモにまとめやすくなります。
次の受診の前に、受診メモを作ってみませんか
日頃の記録があれば、受診メモは数分で用意できます。まずは症状が出たときに1件記録し、受診の前にメモにまとめるところから始めてみてください。
よくある質問
- 受診メモを医師に渡してもいいですか?
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渡す・見せること自体は問題ありませんが、長い文章をそのまま渡すより、要点を自分の言葉で伝えて、必要に応じて見せる方法がおすすめです。スマホのメモは画面を見せて使います。
- 紙のメモが必要なときはどうすればいいですか?
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受診メモはコピーや共有ができるので、メモアプリなどに送ってから印刷することもできます。病院によって指定の問診票がある場合は、そちらに記入してください。
- 何日分の記録を入れればいいですか?
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前回の受診から今日まで、または症状が始まってから今日までが目安です。症状がしばらく続いている場合は、直近14日や30日など、変化が分かる期間を選びましょう。
- 小児科や心療内科でも使えますか?
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症状や体調の記録をまとめて伝えたい場面であれば、受診先を問わず使えます。どの科を受診すればよいか迷う場合は、かかりつけ医や地域の相談窓口に相談してください。
- 受診メモは無料で使えますか?
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はい。受診メモは無料で使えます。




